2021年 シーズン総括

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みなさんはSCOというものをご存知だろうか。これはsuper complex origami(超複雑系折り紙)の略である。折り紙と言うと折り鶴のような簡単な作品を思い浮かべる方が多いだろう。しかしこのSCOは恐らく想像しているよりも精巧な作品ばかりだ。

 

 

 この分野において先駆者と言うべき最も有名な方がいる。それが神谷哲史さんである。神谷さんの作品はSCOという分野の中でも特に複雑で精巧な作品が多い。ちなみにこれらの作品は基本的に1枚の紙から折られているのだが、その代表的な作品が⤵︎下の龍神である。(ある折紙創作家の頁より引用)

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 また、こんな作品もある。

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実はこのSCOに分類されるような作品はあまりに複雑であるため折り図が無いものが多い。

ではどうやって折っていくのか、というと展開図を見て、そこから折り方を推測して折りたたんでいくという方法になる。先程紹介した龍神の展開図の1部が↓だ。

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この展開図から折り方を推測して折っていく方法を展開図折りというのだが、この展開図折りはとても奥深い。まず展開図は基本的な折筋しか示されていない。つまり細かい部分や、仕上げは自分で作り上げていくことになる。すると同じ作品を折っていても出来上がりには各々のオリジナリティが反映される。そしてそのような仕上げに入りまでにはひたすら折筋をつけていく長い準備段階がある。

 

 まとめると、複雑な折り紙を折るためには、

・展開図を読み取り、どのような流れ、どのような折り方で折っていくかを検討する。(計画・目標設定)

折りたたんでいくために必要な折筋を正確につけていく(ベース作り)

基本的な形を作るために折りたたんでいく(ポイントを押さえて仕上げる段階へ)

最終的な仕上げをする

 

ということになる。

 

ここまで書いてきて何が言いたいのかというと、折り紙を折っていくプロセスというのは自転車のコンディショニングととても似ているということだ。

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折り紙を生きがいにしていた頃

 

 

 

【本題】

さて、かなり遠回りをしたが、ここから本題の今年の振り返りをしようと思う。

 

草レースはそこまで書く内容が無いので公式レースに限って振り返る。

 

・東日本ロードクラシックE3 

結果 52位 (+7分31秒)

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BMレーシングに加入してきたばかりの大盛りと初めて一緒に出場したレース。

冬場ほぼ乗り込みをしていなかった事もあり、集団に最後までついていくことさえできず撃沈。

まだレース歴が浅い大盛りにさえ7分近く差をつけられる散々なレースであった。

レースの結果は悲惨なものだったが、逆にこれが起爆剤になってモチベーションがとても高くなった。

 

 

 

 

・群馬CSCロードレースE1E2E3交流戦

結果 67位 (+6分36秒)

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群馬逆回りだったこと、全クラスタ交流戦だったこと、120kmの長いレースだったこと全てが初めてのレースだった。

東日本ロードクラシックでの惨敗があったためある程度距離耐性もつけて望んだレースだったがラスト2周で千切れてしまい、またも完走ギリギリになってしまった。

今から思えば練習の量も質も圧倒的に足りなかったものの、この長いレースをしっかりと走りきれたことで自身は着いた。

そして東日本ロードクラシックで高くなったモチベーションが更に高まり、次のレースと決めていた石川ロードへの弾みになった。

 

 

・石川ロードレースE3

結果 11位 (+34秒)

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この石川ロードが自分の中で1番のターニングポイントになった。

コースの途中に長い登りがあり、さらにアップダウン区間も多いため厳しいコースレイアウトのこのレース。当日は雨も降ってきたためサバイバルレースは必至だった。

ターニングポイントになった主な理由は2つある。

・練習していたことをレース中に応用することが出来た。、

・考えながらレースを進めることができた。

レース前に何人か強い方を知り合いから聞いていて、勝手にその人達には勝てないだろうなと思い込んでいたが、考えながらレースを進めることで格上だと思っている相手よりも良いリザルトを残せることが分かった。

このレースでなんとなくレースを進める上で大切な事を掴んだ気がする。

また、このレースあたりから大盛りが雨男ではないかという疑惑が確信に変わった。

 

 

 

 

・南魚沼ロードレースE3

結果 4位 (+0秒)

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夏休みの集大成として、そして後半戦の初戦として優勝するぞ!と意気込んで出場したレース。

今までJBCFのレースで明確に勝ちを狙ってレースしたことがなかったので今までとは違う視点でレースをすることができた。

結果としては優勝ではなかったが、優勝できなかった理由がフィジカル不足ではなく、展開を読み取りきれなかったことが原因だったのでとても悔しかったが後悔は無いレースとなった。

このレースでフィジカル的な自信を持つことができたので次のレースで確実に優勝できるよう、再び練習内容を見直すことになった。

 

 

 

霞ヶ浦タイムトライアルE3

結果 6位(+15秒)

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特に書くことはない。

半分遊び、半分コンディショニングで出たレース。

気づいたら終わって表彰台にいた。、

 

 

霞ヶ浦ロードレースE3

結果 優勝

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南魚沼が終わった後からの練習でずっと意識していた展開を読むということが初めて実を結んだレースになった。

たまたま勝った、ではなく勝とうとして勝ったレースになってとても嬉しかった。

 

 

・高石杯

結果 3位 (+19秒) 全日本選手権参加資格獲得

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明らかに脚力では格上の方が多かったレース。

例によって意識してきた展開を読むということに1番集中してレースを走った。

そしてこのレースでも上手く展開をはめることができ、シーズン最後のレースで有終の美を飾ることが出来た。

 

 

 

 

【考察】

今シーズン、今までの競技歴のなかで最も良いシーズンを送ることができた。

 

振り返ってみると全ての結果は偶然ではなく、それぞれのレースに向けた目標設定、目標達成のために必要な目的設定、反省を活かすためのPDCAサイクル等、その全ての結果がレースの結果として見えてくることが分かった。

 

ここで冒頭の折り紙の話に戻ると、レースで結果を残す、というのは折り紙の作品を作り上げるということに対応している。

そしてそこに至るまでには様々なプロセスがあり、そのプロセスの質によって最終的な結果は大きく変化していくことが共通している。

 

このマクロ的な視点で自転車に乗れるようになったことは今年1番の収穫だと思う。

 

そしてミクロな話をすると、夏休み以降、今までとは違う場所、違うメンツでの練習を多く重ねた。今までは同じ場所で同じメンツとばかり練習していて、マンネリ化が顕著だった。しかし違う場所で違うメンツと練習することでフィジカル面はもちろん展開を読む力が大きく成長した。

また、様々な走り方をする人と一緒に練習することで、新しいアイデアが浮かぶようになり、それがレースに繋がった。

 

 

【まとめ】

ダラダラとした振り返りになってしまったが、今シーズンは自分でもびっくりするくらい成長することができたシーズンになった。

シーズンが始まる前にチーム内全員で目標設定をした時、E1昇格と全日本選手権の資格取得を目標にしたのだが、ぶっちゃけ本当にできるとは思っていなかった。

 

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年初に決めた目標

 

しかし、きちんとプロセスを踏めば結果は見えてくることがわかった。

来年はさらに高いレベルでレースをする事になり、今年のように上手くいくかはわからないが、今年1年の収穫はとても有意義な物だと思うので来年に活かして行けるようにしたいと思う。

 

そして、来年は受験でいなかったメンバーや新たにJBCFで走り始めるメンバーが多数いるため、チーム全体としても来年に向けた反省をしてより良いシーズンを迎えることができるようにしたい。

 

最後に、今年1年間、練習を一緒にして頂いたり、写真を撮っていただいたり、サポートして頂いたりしたみなさん、本当にありがとうございました🙇‍♂️

また来シーズンもよろしくお願いします‼️

 

以上!